Webデザインを行う際の基本的な流れを解説

Webサイトができるまで

企業がビジネスとしてひとつのWebシステムをゼロから構築する場合、最終的な納品までにはいくつかの工程が存在します。

多くの場合、Webサイト制作ではまず、クライアントのほうから「こういう仕様のWebサイトを制作してください」という要望が資料として送られ、それにもとづいて担当エンジニアが設計からコーディング、納品までを行う、という形になります。クライアントからの要望を一定の様式に則ってまとめたものを仕様書といい、どのようなWebデザインも基本的にはこの仕様書をベースにして進められることになります。

仕様書には最終的な納期や予算もあわせて明記されていますので、設計を担当する際は必ず納期と予算をチーム内で共有し、その範囲におさまるWebシステムの設計および構築を徹底することがもとめられます。

フィードバックの重要性

Webデザインにおいて重要となるのがフィードバックです。納品後のフィードバックだけでなく、Webデザインにおいては要所要所で数度のフィードバックが行われ、この段階で何らかのトラブルがあればそれより前の工程に戻り、原因が特定されるまでシステムの再構築が行われます。

数回のフィードバックによってWebシステムのアウトラインが固定されたら、いよいよコーディングに移ります。コーディングとは、クライアントから指定されたサイトの設計図を具体的なコードとして記述し、ユーザーにとっても目に見えるかたちに持っていくことです。家づくりにたとえると建築図面をもとに建設作業に入る段階であり、エンジニアの世界ではコーディングは仕上げも同然と言われています。

もちろん、コーディングの段階で何らかのトラブルがあれば完璧なWebシステムにはなりませんし、コーディングの段階で新たなバグや仕様書とのミスマッチが発見されるケースもあります。その場合はコーディングを中断し、トラブルの発生箇所や原因を具体的に突きとめたうえでクライアントに再度確認し、納品後までバグが残らないように万全を期す必要があります。

まとめ

一般企業のWebデザインの基本的な流れについて見てきました。実際のWebデザインは複数のスペシャリストによる分業体制によって行われ、通常は5人から10人程度のエンジニアを選任のディレクターが取りまとめる、という形で作業が進んでいる場合があります。ディレクターはエンジニア以上に専門的な知識とスキルを持ち、クライアントと直接セッションを行う重要な役割を担っています。